仏教的なインジケーター
一目均衡表は仏教的側面が強い。
仏教は本来、自分の努力で自分の幸福を勝ち取ろうとする教えです。
一目山人のお弟子さんだった佐々木英信さんは
「均衡表の哲学の中には、東洋、西洋の哲学が織りなされているが、中でも明確に打ち出されているのが仏教精神であろう。
自力本願、自助努力の精神がまずこれに当たる」と。
仏教は生命の在り様を三世で考える。
今を生きる現在と過去と未来、これを三世という。
仏教では今の自分は過去の結果であり、未来の自分を知りたければ現在の自分を見よ、と説く。
その考え方が一目均衡表を見るときには大切です。
一目均衡表を見ていると、まさにそうした哲学が一目均衡表にしっかり表現されていると感じます。どこにそれが見えるのか?
現在はすぐさま過去になり、その結果として今があり、やがては未来に通じていく。それが遅行線と雲の表現になっているようだ。
ローソク足とそれによって生まれる一目均衡表を見ているとつくづく凄いなぁ、と思うのです。